【アメリカの眼】イチロー、3000本安打期待も「記録の達成が野球を続ける理由ではない」
メジャー16年目、42歳となるシーズンを迎えるイチロー。3000本安打については機会がどれだけあるかわからないとしながらも、「最低でも50歳まで」とビジョンを語った。
2016/02/26
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メディアは3000本達成に期待するが……
現地2月23日に、キャンプインしたマイアミ・マーリンズのイチロー。すでにメジャー16年目、現役野手としてはメジャー最高齢の大ベテランながらいまだプレーする熱意は衰えていない。
マーリンズ地元紙の『Sun Sentinel』は「マーリンズのイチローは少なくとも50歳までプレーしたいと語っている」と題した記事を掲載。42歳のシーズンを迎えるイチローを特集している。
メジャー通算3000本安打、2016年シーズンのイチローを語るうえであと65安打と迫るこの大記録は、絶対に欠かせないものとなっている。
日本はもちろん米国でもこの殿堂入り切符とも呼べるマイルストーンへの注目度は非常に大きい。MLB公式サイト『MLB.com』では達成日を当てるクイズまで開催されているほどだ。
しかしイチロー本人は、今シーズン中に65本のヒットを打てるかどうか、慎重に言葉を選んだ。
“Obviously, it would be an unbelievable great thing. But you’ve got to look at it where I’m at, a fourth outfielder,” he said via his interpreter, Allen Turner.”If I was penciled in as a starter, leading off, playing right [field] every single day, I could say, ‘Hey, yeah, in two months I should be there.’ But right now, I just don’t know. Obviously, I’m hoping I do get enough opportunities to get there.”
「確かに3000本というのは信じられないほど素晴らしい記録です。しかし自分の第4の外野手という立ち位置も見なければいけない」とイチローは通訳のアレン・ターナーを通して語った。「もし自分が毎日ライトを守り、先頭を打つレギュラー選手として考えられているなら、『ええ、はい、2カ月で達成しなければいけないでしょうね』とも言えました。しかし今は(記録達成まで)どれだけかかるかはわかりません。3000本を達成できるための機会があることを切に願っています」