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【アメリカの眼】イチロー、3000本安打期待も「記録の達成が野球を続ける理由ではない」

メジャー16年目、42歳となるシーズンを迎えるイチロー。3000本安打については機会がどれだけあるかわからないとしながらも、「最低でも50歳まで」とビジョンを語った。

2016/02/26

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最低でも50歳までプレーしたい

 昨年は4番手野手としてスタートしながらも、チーム最多の153試合に出場、483打席に立ったイチロー。
 
 安打数は91本に留まり、自己ワーストの打率.229と低迷したが、シーズン前に予想されたよりはるかに多い出番を得た。
 
 しかし今季からマーリンズの監督に就任したドン・マッティングリーは、イチローの練習を「伝説的だ」と評しながらも、「イチローの起用を制限するわけではないが、使いすぎないようにしたい」と語り、イチローの打席数が減らすことを示唆。
 
 チームのレギュラー外野手として期待されるスタントン、オズーナ、イェリッチの3選手が健康であることを望むとともに、昨年後半戦に打率.208と疲れを見せていたイチローを常にフレッシュな状態で使いたいというのが、指揮官の構想だ。
 
 イチローは指揮官の構想について「3選手が健康な状態でプレーできるのが一番」としながらも「そのような状態であっても、自分ももちろん試合に出たい」と語っている。
 
 もちろんイチローがプレー機会を欲するのは記録のためではない。
 
“In the offseason I practiced every day. Today was an exciting day for me to come in here and play baseball again,” he said following the first day of spring training. “There’s not a number or a certain thing that I’m trying to reach. That’s not why I’m playing the game. I play the game because I love the game.”
「オフも毎日練習を積んでいました。キャンプ地に来れて、そしてベースボールを再びプレーできて今日はとても素晴らしい日でした」とイチローはスプリングトレーニングの一日目を振り返った。「ここには数字や到達に挑戦しなければいけない記録はありません。しかしそれは野球をする理由ではないんです。自分は野球を愛しているからプレーしているんです」
 
 記者にいつまでプレーしたいかと聞かれると「最低でも50歳まで」と答えたというイチロー。記事ではイチローの姿を「最低でも50歳までプレー」を目標に掲げるNHLのフロリダ・パンサーズのベテランスター、ヤロミール・ヤーガーに重ね合わせている。2人の大ベテランの共通点として徹底したルーティンワークや、ルーキーに混じって基本的な練習に取り組む姿勢をあげ、絶賛。「もし彼が50歳になってもプレーしていたとしても驚きはない」と締めている。
 
 1試合1試合に「伝説的」とも言われるほどの準備をして臨むイチロー。
 たとえ記録を達成しようとも、その姿勢が変わることはないだろう。
 
出典:Marlins’ Ichiro says he wants to play until ‘at least 50’ by Craig Davis in Sun Sentinel on Feb.25 2016

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