【MLB】前田のオープン戦登板間隔に見る、日本人投手1年目から成功に導くドジャースのノウハウ
ドジャース・前田健太の登板日が決まった。まずは中4日からスタートし、その後中5日での登板が予定されている。
2016/02/29
Getty Images
先発3番手、戦力として期待
イニング数が5~6に増える5試合目以降は、中5日となる。中5日はメジャーでは「extra rest(エキストラ・レスト)」と表現される。
シーズン中は中4日が主流だが、それも4、5登板続くことはまれ。移動日などの関係でこのエキストラ・レストに恵まれる投手は、ローテーション内で必ず出てくる。
終盤はシーズンへの疲労を残すことなく、しっかりした球数を投げてよりメジャーの環境に慣れてもらうのが目的となってくる。
先発ローテーションの中での立ち位置も決まった。スタートは3番手。開幕投手と発表されたクレイトン・カーショウ、スコット・カズミアーに次ぎ、その後はブレット・アンダーソン、アレックス・ウッドと続く。
韓国出身で、左肩手術からの復活が期待された柳賢振は、患部の状態を考慮され開幕ローテーションからは外れた。前半戦中の復帰を目指し、じっくり調整されていくという。
前田に対して、ここまで綿密にスケジュールが組まれた理由の一つに、ドジャースがチームに欠かせない戦力として高く評価していることが挙げられる。
身体検査で右肘に問題が見つかったとされ、当初相場とされた総額6000万~8000万ドルには大きく満たない、8年総額2500万ドルで契約した。
「安く買い叩かれた」と否定的な日米メディアの声もあった。マイク・ボルジンガーや、フリオ・ウリアス、ブランドン・ビーチー、ヤシエル・シエラら先発投手の駒がチームでは、先発ローテーション入りは確約されず当落線上とするメディアさえあった。