【MLB】前田のオープン戦登板間隔に見る、日本人投手1年目から成功に導くドジャースのノウハウ
ドジャース・前田健太の登板日が決まった。まずは中4日からスタートし、その後中5日での登板が予定されている。
2016/02/29
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健康状態を気遣いつつ1年目から成功に導きたい球団
だが、戦力として期待していない未知数の投手に、ここまでしっかりとしたプランを描くことはしない。
確かな戦力として。そして、出来高を全てクリアすれば総額で1億ドルは超える特殊な契約を持つ前田に、そうなってくれることを願いながら設計図を描いている。
首脳陣は誰も口にはしないが、もちろん健康状態を気遣って、という側面もゼロではないだろう。そこは繊細さを保ちながら、それでも必要な負荷を与えつつメジャーのマウンドやボールに慣れさせていく必要がある。
オープン戦では乾燥していてボールが飛びやすく、変化球の曲がりも変わると言われるアリゾナ州の試合だけでなく、本拠地ドジャースタジアムでの数少ない一戦も選ばれた。ここにも配慮を感じる。
かつて野茂英雄、石井一久、斎藤隆、黒田博樹ら多くの日本人投手を1年目から成功に導いてきた西の名門ドジャース。公になった前田の登板スケジュールから早くも、蓄積されたノウハウの深さを感じさせた。