【MLB】前田の移籍後初のシート打撃、ドジャース主軸打者は「ストレートのノビ」を高く評価
移籍後初となるシート打撃に登板した前田健太。打者8人に38球を投じた。対戦したドジャースの主力打者や正捕手は、前田の初登板を高評価。特に良かった点としてストレートのノビをあげた。
2016/03/02
Getty Images
ストレートを評価した対戦打者
現地2月29日、ロサンゼルス・ドジャースの前田健太がメジャー移籍後初となるシート打撃に登板した。ストレート、チェンジアップ、スライダー、カーブの4球種を用いて上々のピッチングを見せ、その内容について『MLB.com』が報じている。
前田は2イニングに登板。主砲エイドリアン・ゴンザレス一塁手や、ヤシエル・プイーグ外野手、ホーウィー・ケンドリック二塁手ら6人の主力を含む8打者と対戦し、38球を投じた。
対戦した打者の1人であるチェイス・アトリー二塁手は前田と対戦した感想を以下のように語っている。
“I thought he was good,” said Utley. “He had fastball command, a slider and changeup. The life on his fastball was very good for a first outing, for sure.”
「彼は良い出来だったと思う。ストレートを捕手が構えたところに投げ込めていたし、スライダーやチェンジアップについても同様だ。最初の登板としてはストレートのノビもとてもよかったと思う」
メジャー入りにあたり最も評価されていた武器の一つであるストレートのコマンド(狙ったところに投げ込める能力)は、00年代最高の二塁手と言われたベテランの目から見ても高いレベルにあったようだ。
同じく前田と対戦したケンドリックも「ストレートが手元で非常にノビてきた。複数の球種を織り交ぜてきた。彼は良い球を持っているね」と高評価。
興味深いのが2人の打者が共通してストレートのノビをあげた点だ。
この日、前田のボールを受けたヤズマニ・グランダール捕手は高めの直球は150km/h以上出ていたと振り返る。
Grandal said Maeda hit 94-95 mph with fastballs up in the zone and was around 90-92 mph low in the zone. He said the right-hander’s slider wasn’t particularly sharp, as often is the case in the desert, but Maeda’s curveball was effective. Maeda relied on two-seam fastballs against right-handed hitters and four-seam fastballs against left-handed hitters.
グランダールによれば前田は高めのストレートで94~95マイル(150~152km/h)、低めで90~92マイル(144~147km/h)ほどの球速が出ていたようだ。(変化球については)スライダーは、しばしばワンバウンドするなど特別良かったわけではないが、カーブは効果的だったと彼は振り返った。前田は右打者にはツーシーム、左打者には対してはフォーシームと2種類のストレートを投げ分けていたという。