【MLB】肘の不安、登板間隔……田中とヤンキースにとってカギ握る「年間200イニング」
いよいよ田中将大が今季初の実戦登板を迎える。今季もヤンキースの先発ローテーションの柱であることは間違いない。
2016/03/06
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1年間通じてローテーションを守れるか
ヤンキースの田中将大投手がチームの春季キャンプ地・フロリダ州タンパで順調な調整を続けている。初の実戦登板となる3月6日(日本時間3月7日)のフィリーズ戦から着実にステップを踏んでいけば、今季も2年連続の開幕投手を任されることは間違いないと見ていい。
現状のヤンキース先発要員から考えれば、田中がチームのエースであることにまず疑いはないだろう。1年目の2014年で13勝5敗、防御率2.77。そして2年目の2015年は12勝7敗で防御率3.51をマーク。これまでのメジャーにおける年度別成績は確かに立派な数字だ。
しかしながら過去2シーズンともにシーズン途中でDL(故障者リスト)入りし、1年を通じて先発ローテーションを守り切れない状況が続いているのも事実。メジャー3年目の今季に臨む上で田中は、そんな自らのウィークポイントを解消しようとしている。
それを踏まえて田中が頭に思い描いているのは「年間200イニング登板」だ。日米のメディアに対して自身がハッキリと口にしたように、3年目の今季こそはその大台の数字をクリアすることでエースとしての責務を果たそうと自分に言い聞かせている。
ちなみに過去2シーズンの年間投球回数は2014年が136回1/3で、2015年は154回。やはりいずれのシーズンもDL入りしたことが大きく響き、200イニングからは程遠い数字に終わってしまっている。
メジャーリーグでは「先発投手の投球数は1試合で100球前後がメド」「先発ローテーションは5人制が基本」とされていることも、年間200イニング登板達成へのハードルを高める要因となっているのは言うまでもない。