【MLB】日本人投手成功のカギは1球目。前田・岩隈、今季初登板「初球ストライク率100%」が評価できる理由
メジャーリーグで成績を残していくうえで「初球ストライク」が大きなポイントになる。
2016/03/08
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岩隈は昨年も68.2%をマーク
ちなみに昨年の初球ストライク率上位投手は以下の通り。
1 マックス・シャーザー(ナショナルズ) 71.3%
2 ジョン・ラッキー(カージナルス) 70.8%
3 ホセ・キンタナ(ホワイトソックス) 69.3%
4 チェン・ウェイン(オリオールズ) 68.4%
5 マット・ハービー(メッツ) 68.2%
5 クレイトン・カーショウ(ドジャース) 68.2%
7 ジェイコブ・デグロム(メッツ) 67.8%
8 ジョーダン・ジマーマン(ナショナルズ) 67.6%
9 クリス・セール(ホワイトソックス) 67.3%
9 カルロス・カラスコ(インディアンス) 67.3%
昨季は岩隈も田中も規定投球回に達していないため日本人投手は全員ランク外だが、岩隈は68.2%という高い数字を残していた。田中は62.6%だった。
パワーではどうしても劣る日本人投手が勝負していく土俵は、やはり制球力だろう。その制球力を生かした組み立てには、投手有利にストライク先行でいくことが不可欠。そのための大事な初球ストライク率なわけだ。
野茂英雄、松坂大輔、ダルビッシュ有らは、通算の初球ストライク率が60%を下回り50%台に沈んでいる。メジャーリーグ全体では、05~08年という長いスパンで統計をとり、その平均の初球ストライク率59%を一つの指標としている。これを上回れば合格で、下回れば問題ありと分類される。