【MLB】日本人投手成功のカギは1球目。前田・岩隈、今季初登板「初球ストライク率100%」が評価できる理由
メジャーリーグで成績を残していくうえで「初球ストライク」が大きなポイントになる。
2016/03/08
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なぜ初球はストライクがいいのか?
著名なベースボール分析サイト・ハードボールでは、03年シーズンに行った衝撃の分析結果を公表している。
初球にストライクゾーンに投球した場合「ヒットとされる可能性はわずか7.3%にしか満たない」と指摘。残る92.7%はファウルも含めストライクカウントを奪えるか、凡打に打ち取れるというのだ。
「実にショッキングだが、これは事実だ。しかも、投手が打席に立った場合を除いて」とし、初球ストライク率が一層重視されるきっかけとなった。
ちなみに打者がフェアゾーンに打球を飛ばした場合の初球ストライクの被打率は.341とやはり高い。しかし、そもそも初球ストライクをフェアゾーンに飛ばされることが少なかった、というのが指摘の前提だ。
日本人投手の生命線・制球力の軸となる初球ストライク率。その入り方にこそ注目すべきだ。勝負のあらかたは、1球目にもう決まっているのかもしれない。