【アメリカの眼】足が武器の青木ら新戦力の役割。イチローが築いたマリナーズ野球復活へ
シアトル・マリナーズはサービス新監督の下で長打だけに頼らない、イチロー在籍時代の足を絡めた野球の復活を目指す。
2016/03/08
Getty Images
ホームランに頼らない、足を使った野球
イチローがいた頃、シアトル・マリナーズはアメリカンリーグトップの盗塁数を誇っていた時もあった。
だがここ数年、足を使った攻撃は陰りを見せている。
足を使った野球を取り戻すために、2015年オフに身体能力と走力に秀でた選手を補強し、新監督のスコット・サービスは「塁上でチャレンジしていく野球を目指す」と『MLB.com』のジョンズ記者のインタビューに答えている。
3月6日のテキサス・レンジャーズとのオープン戦では早速6つの盗塁として結果に現れた。
“We talked all offseason about how this team is built. It’s a different team and we certainly want fans in Seattle to recognize that. Believe me, I love home runs, everybody does. But there are other ways to score and we have to do things a little differently to be consistent, because you can’t rely on the home run every night.”
「チームの構想についてこのオフずっと話をしていた。全く違ったチームだということをシアトルのファンにも理解してもらいたい。信じてほしいのは、私もみんなと同じようにホームランは好きだ。だが得点を取る方法は他にあり、一貫性をもつためには少しずつ違ったことをしていく必要がある。なぜなら毎試合ホームランばかりに頼っていられないからだ」