【アメリカの眼】足が武器の青木ら新戦力の役割。イチローが築いたマリナーズ野球復活へ
シアトル・マリナーズはサービス新監督の下で長打だけに頼らない、イチロー在籍時代の足を絡めた野球の復活を目指す。
2016/03/08
Getty Images
足が武器の選手を補強
2015年シーズンはアメリカンリーグ15球団中11位の盗塁69個だった。さらに盗塁成功率は14位の60.5%に留まっていた。
どちらもイチローが在籍していた2011年シーズン以来、アメリカンリーグの上位半分にすら入れていない。
マリナーズは2015年シーズン本塁打数ではアメリカンリーグこそ5位も、得点力の高さには繋がらず、アメリカンリーグ13位。そこに走力のある外野手の青木宣親とレオ二ス・マーティン、さらにユーティリティー内野手のルイス・サルディーナスとそしてショートのケテル・マーテイは今シーズン開幕からメジャーでプレーすることが予想される。
新戦力はともに足を武器にしている。青木はここ4シーズンで81盗塁をマークしている。
マーティンはテキサス・レンジャーズのセンターでレギュラーに定着していた2013-2014年の2シーズンは合計67盗塁を記録、マーテイは昨シーズンメジャー昇格からの57試合で8盗塁を決めた。
ちなみに昨シーズン、マリナーズで最多盗塁はオースティン・ジャクソンの15。2013年シーズンもマイケル・ソーンダースの13盗塁が最多で、全体としてもチーム史上ワーストの49盗塁だった。
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