【MLB】地元メディアの餌食か?称賛か? 開幕投手決定的、エースロードで結果が求められる田中将大
ヤンキース・田中将大が11日にオープン戦2度目の登板となったオリオールズ戦で無失点。開幕投手が決定的となった。
2016/03/14
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エース・ロードで結果が出ないと地元メディアの餌食に
昨季中盤には地元メディアから「田中の中5日での好待遇はいかがなものか? 他の投手へのしわ寄せはないのか? 先発6人制では、力の劣る先発投手が混ざる分、逆にチームの勝率が落ちるのでは?」などといった論調も起こった。
対するジラルディ監督は「勝てる投手に、一番力を発揮できる環境を用意するのは当然のことだ」と突っぱねた。
両者の言い分は互いに一理ある。ただヤンキースは、田中を投手陣の旗頭にすることを選択し、田中が高い勝率を残すことこそがチームに有益と判断した。そして、その方針は今季も変わらない。
開幕投手を託されたことで、投げ合う相手投手もエース級との対戦が続く。アストロズのダラス・カイケルに始まり、タイガースのジャスティン・バーランダー、マリナーズのフェリックス・ヘルナンデス、レイズのクリス・アーチャーら難敵が続く。
中5日でのエース・ロードで白星が伸びなければ、その時は手ぐすね引いた辛らつな地元メディアの餌食となるだろう。
それこそが真のエースに与えられた宿命。連勝街道を歩めば、かつてない大歓声が背番号19に注がれることになる。