前田の対抗馬はチームメイト。ドジャース通算17人目の新人王誕生なるか
これまでのオープン戦登板では順調な調整を見せている前田健太。うまく適応できれば新人王の可能性もある。
2016/03/14
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もう一人の有力候補はメッツに
ドジャースにはプロスペクト左腕のフリオ・ユリアスもいるが、まだメジャーデビュー前で19歳と若く、先発投手陣に故障者が続出しない限り、今シーズンの新人王は難しそうだ。ただ、同じ左腕でもニューヨークメッツのスティーブン・マッツは違う。
昨年6月にメジャーデビューしたマッツは、2先発したところで広背筋を痛め、ルーキー資格を今シーズンに持ち越した。昨シーズンはメジャーで6先発して4勝0敗、防御率2.27。開幕からローテーションに加わる今シーズンは、メッツが誇る先発投手トリオ、ジェイコブ・デグロム、マット・ハービー、ノア・シンダーガードと肩を並べてもおかしくない。
ワシントンナショナルズで遊撃の座を争うトレイ・ターナーをはじめ、他にもナリーグ新人王の候補はいる。だが、才能のみならず、出場機会がほぼ約束されていることからすると、現時点ではシーガーとマッツの2人が、前田にとっては新人王を争う最大のライバルだろう。
ちなみに、日本人メジャーリーガーでナリーグ新人王を受賞したのは、1995年にドジャースからメジャーデビューした野茂英雄だけだ。アリーグでは、2000~01年にマリナーズの佐々木主浩とイチローが連続受賞している。投票2位は松井秀喜(2003年/ヤンキース)と高津臣吾(2004年/ホワイトソックス)の2人。松井の場合、2003年にアリーグ新人王を受賞したカンザスシティロイヤルズのアンヘル・ベローアとの差は、わずか4ポイントだった。