【MLB】バットで猛アピールも契約の壁。川崎が開幕メジャーをつかむ可能性はあるか
招待選手としてメジャーキャンプに参加するカブスの川崎宗則は、オープン戦で存在感を発揮している。
2016/03/17
Getty Images
第一関門は突破
球界の元気印、カブスの川崎宗則がいつにも増して元気だ。
15日のパドレス戦では今オープン戦2度目のマルチ安打をマーク。この時点で打率.389まで上げた。マイナー契約で、招待選手としてメジャーキャンプに参加する立場だが、存在感が際立つ。
第一関門は突破した。
カブスは14日に1次カットを行い、7選手のマイナーキャンプ行きを発表した。メジャーキャンプに参加する選手は現在56人。2次、3次と続くカットを経て、開幕には25人に絞り込まれる。
ここまで10試合で出塁率は驚異の.522。5四球はチームトップだ。地元メディアも、エアロスミスのカラオケで盛り上げるなどの明るいキャラクターだけではなく、野球のスキルに目を向け始めた。
「川崎のバットが輝いている」との見出しで紹介したのは『シカゴ・サンタイムズ』紙。内野のユーティリティー枠を争い、メジャー40人枠に入っているトミー・ラステラは左ふくらはぎを痛め離脱している。「もしラステラがすぐに戦線復帰できなければ、川崎が枠を奪うかもしれない」と続けた。
【次ページ】日本人の良さを理解している指揮官