【MLB】レッドソックス上原、カットボール試投で大炎上。第3の球種習得へ試行錯誤
自身2試合目のオープン戦に登板した上原だが、新球カットボールを打ち込まれ1回もたず4失点。41歳にして新球の習得に着手するのは、打者に第三の球の存在を植え付けたいからだという。
2016/03/18
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投球の幅を広げるために
これまで速球とスプリットのわずか2球種で並み居る強打者たちを封じ込めてきた上原。特に2013年にレッドソックス移籍して以降の3年間は、180試合に登板し、防御率1.86,三振と四球の比であるK/BBは8.77と圧倒的な数字を残している。これだけの成績を残していてなぜ新たな球種を求めるのか。上原が新球習得に着手している理由は、打者にもう一つの選択肢を考えさせるためだ。
“I know that they think of me as a fastball and a split guy,” offered Uehara, “so I just want to imbed that idea that I have a cut fastball.”
「相手打者が自分のことを速球とスプリットだけしか投げない投手であると考えていることは知っています。打者には「上原はカットボールも持っている」という考えを植え付けたい」
過去にも、スプリングトレーニング中に幾度かカットボールを試していたという上原。メジャー移籍を期に封印していたカットボールがカウント球として機能するようになれば、投球のレパートリーが大きく広がるのは間違いない。
カットボールといえば、真っ先に名前があがるのが、元ヤンキースの守護神マリアーノ・リベラ。カットボールだけを武器に、メジャー史上最多の652セーブをあげた伝説の名投手だ。この日も、現地の報道陣からは上原に対して「リベラにカッターの投げ方を聞きに行くつもりはあるか?」という質問が上がったという。
“I’d probably have to ask for his arm for that,” cracked Uehara.
「(リベラのようなカットボールを投げるには)たぶん自分は彼の腕をもらってこないといけませんね」と上原はジョークを飛ばした。
新球カットボールをマスターし、第3の球種を加えるのか、はたまたこれまでどおり速球とスプリットの組み合わせでいくのか。現地4月4日の開幕戦に向けて、上原の試行錯誤は続く。
出典:Uehara, working on cut fastball, hit hard by Twins by Sean McAdam in CSNNE.com on Mar.16 2016