MLBが韓国プロ野球にポスティングシステムの上限800万ドルを提示。日本との差に不満続出
メジャーリーグと韓国プロ野球の間でポスティングシステムの改正案が話し合われている。現状のシステムでは日本の2000万ドルに対し、韓国には800万ドルの上限を提示している。
2016/03/21
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広がりすぎる日本との格差
隣国の韓国では移籍ラッシュだ。50発男のパク・ビョンホ(ツインズ)はじめ、呉昇桓(カージナルス)やマイナー契約ではあるが、李大浩(マリナーズ3A)など今年からメジャーリーグ挑戦する人数は4人と日本よりも多い。
そんな中、韓国野球委員会(KBO)とポスティングシステムの改定について話し合いが行われている。その内容は金額に上限を設けることだ。日本では13年12月から金額は2000万ドル(約20億円)までと設定され、田中将大(ヤンキース)や前田健太(ドジャース)が「新ルール」で移籍を実現させた。
だが、KBOに対してMLBが提示したのは上限800万ドル(約8億円)だった。この金額の差に韓国では不満の声が挙がっている。現地メディア『スポーツ朝鮮』では次のように報じている。
「何の根拠があって日本と金額に開きがあるのはわからない。KBOリーグや選手を無視した行為だ。確かにリーグ水準では差はあるが、メジャーに移籍する選手の能力はそんなに変わらないはずだ」
この話し合いが成立すればどんなに実績を積み上げても金額面で制限されてしまう。しかし拒否すれば移籍の機会がなくなってしまうため、関係者の気持ちは複雑のようだ。