【MLB】「これが野球の力」米、キューバ首脳が共に観戦。5.5万人が熱狂した17年ぶりの親善試合
アメリカとキューバの国交回復を記念し、米大リーグのレイズとキューバ代表チームが親善試合を行った。オバマ大統領とカストロ議長のトップ陣のほか多くのVIP達、そして55000人の大観衆が集った一戦は両国にとって大きな試合となった。
2016/03/24
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キューバのファンは情熱的
この日キューバチームの指揮を務めたのはWBCでも監督を務めたビクトル・メサ。同監督は今年2月に監督業からの引退を発表しており、これが最後のタクトとなる可能性が高い。
The Rays were chosen to make the trip from a lottery, but the choice was perfect. Their players represented the sport magnificently, saying and doing the right things, soaking up the history and meaning.
レイズはクジによって今回の遠征に選ばれたが、その選択は完璧だった。レイズの選手たちは、スポーツ選手のあるべき姿を見事に体現し、正しい言動を見せ、そして歴史と(この試合の持つ)意味を吸収した。
レイズのエース投手であるクリス・アーチャーは、キューバのファンについて「彼らは世界で最も情熱的だね」と感激した様子で、「今回の遠征で得たものを自分は生涯忘れることはないだろう」と語る。歴史の1ページを担ったことはレイズそしてキューバ代表の選手たちにとって一生の財産となるだろう。
両国のトップであるオバマ大統領とカストロ評議長はバックネット裏で隣同士の席に座りこの一戦を観戦。キューバ危機をきっかけに1961年以来国交を断絶していたアメリカとキューバ、共に野球の国として知られる両国だが、そのトップが並んで観戦することになるなど、これまでには考えられなかった。