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【アメリカ人記者の眼】盤石だったはずが……体の張りを訴えた上原ら突然レ軍ブルペン陣に訪れた試練

昨シーズンオフの補強によって強力ブルペン陣を形成すると見られていたレッドソックスだが故障者が続出している。

2016/03/27

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レッドソックスの今季のポイントは投手陣

 今年のレッドソックスが、どの程度成績をあげるのかを語る際に、一塁のハンレー・ラミレスの状態や(彼なら心配ない)、三塁のパブロ・サンドバルは大丈夫なのかといった(現在のあの体型では、心配のほうが大きいが)、その程度の会話で終えてはいけない。
 
 今シーズンのカギは投手陣が握っている。
 
 エースのデビッド・プライス以下の先発ローテーションは実力が未知数、もしくは不安定、そうでなければ故障している。
 
 野球ファンであれば、先発ローテーションとブルペン陣の関係は、すでにご存知の通りだろうが、先発陣がイニング数を稼いでくれれば、その分ブルペン陣の負担は減る。現在のレッドソックスのブルペン事情を考えれば、せめて先発陣だけは強力でなおかつ、故障者がいない状況に整備する必要がある。にも関わらず、先発ローテーションの一角、エドゥアルド・ロドリゲスがキャンプイン直後に膝を故障した。
 
 そしてスプリングトレーニングも終盤に差し掛かった今、スミスは完全に故障し、上原も微妙な状態だ。
 レッドソックスのブルペン陣は予想以上に戦力が落ちており、投手陣に対する懸念材料は増えるばかりだ。

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