勝ち星減の可能性も…ヤンキース、マリナーズ、ドジャースら日本人投手所属チームはリリーフ陣に不安
田中が所属するヤンキース、岩隈が所属するマリナーズ、前田が加入したドジャースら、日本人投手が在籍するチームは、その多くがリリーフ陣に不安を抱えている。
2016/04/01
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最強のリリーフ陣といわれていたレッドソックスも誤算
ヤンキースのライバル、レッドソックスも開幕を前に火の車状態。上原&田澤の日本人コンビにクレイグ・キンブレル、カーソン・スミスを加え鉄壁の陣容になると目されていた。しかしスミスが肉離れで故障者リスト入り、体のダルさを訴え戦列を離れている上原もメジャーで開幕を迎えられるかは未知数だ。鉄壁のリリーフ陣を武器にすることが予想された2大名門チームが、出足から躓いている。
岩隈の所属するシアトル・マリナーズは、昨年リリーフ防御率12位と崩壊したブルペンの陣容が一変したが、その効果は未知数だ。クローザーを務める予定のスティーブ・シーシェックは、13、14年にマーリンズで30S以上を挙げている一方で、昨年は開幕から球宴失敗が続き中継ぎに降格している。7月のカージナルス移籍後は防御率2.31と立ち直ったが、FIP4.33と投球内容は良くなかった。
8回を務める新加入のホアキン・ベノワは実績は抜群。しかし今季38歳と高齢だ。同じくセットアップ候補のトニー・ジクは、メジャー登板わずか13試合で、全幅の信頼を置ける投手は見当たらない。予想が悪い方向に転ぶようだと、岩隈やフェリックス・ヘルナンデスの好投が白星に結びつかないケースも増えてきそうだ。