【MLB】前田健太の打撃力にカープ元チームメイトも評価「野球センスの塊」「うらやましい」
ドジャース前田健太がバットでもアピールしたことは今後、自身のチーム内での立場をより有利なものにするだろう。
2016/04/08
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投手が打席で結果を残す意味
芸は身を助ける。ドジャース・前田健太のデビュー戦ホームランはそれを証明した。
開幕3戦目となる6日の敵地でのパドレス戦に初先発。4回の第2打席で左翼ポール際への本塁打を放ち、自らのバットで追加点を挙げ勢い付いた。
すいすいと6回を無四球で無失点。クオリティースタートで初登板初白星を手にした。
「打った瞬間は入るとは思わなかった。無失点で勝てたこともうれしいし、ここに来て良かったと思いました」
試合後のヒーローインタビューでも言葉が弾んだ。
前田はどこかオマケのように振り返ったが、実はバッティングはDH制がなく投手が打席に立つナリーグにおいて、投手が成功する上で重要なポイントだ。
打撃のいい投手は、この日の前田のように自らを援護できるだけに留まらず、チームから重宝される。
均衡した試合の中盤に、チャンスで打席が回ってきても代打を送られるケースは減り、結果的に長いイニングを投げ抜くこともできる。
ずば抜けた打撃力を持つ投手ならば、貧打の投手の打席で代打起用されることも珍しくない。
メジャーの延長戦はイニングが無制限のため、代走起用や、ケガ人が出てベンチの野手が足りない非常時には、外野手などでの野手起用さえある。
「打席ではいつでも打ってやろうと思っている」
試合後の会見でそう気色ばんだ通り、前田はバッティングに自信を持っているし、周囲からも高く評価されてきた。