【MLB】前田は何位にランクイン? データから見る日本人投手の初登板初先発ランキング
日本人メジャーリーガーの初先発試合を、数値を基にランキング化。先日6回無失点に加え、レフトへホームランを放つなど衝撃的な活躍を見せた前田健太は6位。1位には驚きのあの投手が輝いた。
2016/04/10
Getty Images
『ゲームスコア』という指標で数値化すると……
ドジャース史上に残る衝撃的なデビューとなった。
現地、4月6日のドジャース対パドレス戦で前田健太がメジャーデビュー。6回無失点の好投に加え、4回の第2打席にはレフトスタンドへ移籍後初のホームラン。初登板で本塁打を放ったのは、チーム史上3人目の快挙だ。
これまで数多くの日本人メジャーリーガーがそのデビュー戦で快投を見せてきた。前田の初登板は、過去の日本人投手たちと比べると、どれほどのものだったのだろうか。そこで、本記事では、ビル・ジェイムスの考案した『ゲームスコア』という指標を基に、日本人投手たちの初登板の点数をランキングにしてみた。順位は以下のとおりだ。
※ランキング対象は初登板が先発登板だった投手に限定
※ゲームスコア…50点を持ち点にスタート、イニング数や奪三振で加点。一方、失点や被安打、四球で減点される。過去最高はケリー・ウッド(元カブス)の105点
最下位 井川慶 22点
2007年4月7日ヤンキース対オリオールズ
5回 被安打8 被本塁打2 奪三振2 四球3 失点7
初回から本塁打を浴びるなど大炎上。チームは3点ビハインドの9回裏にアレックス・ロドリゲスの逆転サヨナラ満塁本塁打で勝利。
13位 長谷川滋利 29点
1997年4月5日エンゼルス対インディアンズ
4.1回 被安打7 被本塁打1 奪三振2 四球2 失点5
4回まで1失点も初勝利目前で4失点しKO。この時長谷川の所属するエンゼルスの監督を務めていたのが現メッツのテリー・コリンズ監督。
12位 ダルビッシュ有29点
2012年4月9日レンジャース対マリナーズ
5.2回 被安打8 被本塁打0 奪三振5 四球4 失点5
初回から3四球、4失点と大荒れの初登板となるも、味方打線が11点の大量援護で初勝利。イチローには2安打、川崎にも1安打を浴びた。
11位 上原浩治52点
2009年4月8日オリオールズ対ヤンキース
5回 被安打5 被本塁打0 奪三振0 四球1 失点1
今でこそリリーフのイメージが強い上原だが、初登板は先発。5回1失点の好投で初登板初勝利も、1つも三振を奪えずこの順位に。
10位 川上憲伸 56点
2009年4月11日ブレーブス対ナショナルズ
6回 被安打4 被本塁打1 奪三振8 四球4 失点3
4四球を与えるも、6回3失点と試合を作り初勝利。メジャー移籍後初めてのアウトは元ヤクルトのラスティングス・ミレッジからセンターフライで奪った。
9位 和田毅57点
2014年7月8日カブス対レッズ
5回 被安打5 被本塁打0 奪三振3 四球1 失点1
オリオールズ時代は故障の影響で1試合も投げられず、初登板はメジャー2球団目のカブスで経験。ダブルヘッダーの2試合目に投げ、5回1失点も後続が打たれて勝ち星はつかず。
8位 伊良部秀輝61点
1997年7月10日ヤンキース対タイガース
6.2回 被安打5 被本塁打0 奪三振9 四球4 失点2
パドレス入りを拒否するなど紆余曲折の末にヤンキース入り。この日は伊良部見たさに普段の倍近いファンが球場に集まった。初先発初勝利は、日本人投手初。