【MLB】注目は高い出塁率。1番・青木宣親がマリナーズ打線の弱点を補う理由
1番打者の出塁率が低く、なかなか選手を固定できなかったのがここ数年のマリナーズだった。青木の加入は大きな意味をもつ。
2016/04/12
青木以外に適任な1番打者はなし
付け加えると、青木は日本でも高い出塁率を残している。通算は.402。レギュラーを掴んだ2005年以降は.350を下回った年がない。
現在のマリナーズに、青木に代わって1番打者を務められるような選手はいない。強いて挙げれば、青木と同じくスピードのある、レオニス・マーティンとマーティ、そして、控えのルイス・サーディナスの3人だろうが、いずれも出塁率に難がある。
昨シーズンと通算(今シーズンは含まず)の出塁率はマーティンが.264&.305、サーディナスは.240&.274だ。マーティはメジャー1年目の昨シーズンに出塁率.351を記録したものの、マイナー通算の出塁率は.330と高くない。
開幕3戦目はマーティンが1番に入って3安打を記録したが、これはたかだか1試合の結果に過ぎない。青木というコンスタントに出塁できるテーブル・セッターがいてこそ、打線の中軸に座る3人、ロビンソン・カノー、ネルソン・クルーズ、カイル・シーガーのバットはより生きてくる。
また、開幕1~2、4戦は青木に続く2番にマーティを据えていたが、6戦目の4月10日はマーティを7番に下げ、青木、シーガー、カノー、クルーズとした。こちらの打順のほうが、青木と中軸3人が直結するので、得点を増やすには効果的だろう。1~3番に左打者が並ぶものの、3人とも左投手を苦にはしていない。