【MLB】岩隈にもプラス? 内野守備シフトを積極的に活用する2016年のマリナーズ
新GM・新監督で2016年シーズンを迎えたシアトル・マリナーズ。昨年まで少なかった守備シフトを今シーズンは多く活用すると、サービス監督は明言している。球界でも主流となってきている戦術がチームにプラス効果を生み出すか。
2016/04/13
Getty Images
シフトは確率を考えた戦術
シフトは必ずしも成功するものとは限らない。ときに相手打者は選手が普段いるべきところに穴を見つけヒットを打ったり、シフトの逆方向に当たりを放ったり、バントをしてくることもある。
シアトル・マリナーズは開幕戦でレンジャースのプリンス・フィルダーを相手に極端なシフトを敷いたが、普段なら選手が守っている浅いレフトの位置にポテンヒットが落ち、その日唯一となる安打をフェリックス・ヘルナンデスは許した。
シーガーもその場面について語っている。
「二、三塁に走者がいない状況でフィルダーを迎えれば、自分はより深い位置を取り、あれは自分への当たりとなる。だが塁上に走者がいれば、相手に大きなリードを許さないように近づく必要がある。だから一つのプレーでも気にするべき出来事がいくつも起こっている。それが野球だ。何が起こるかわからない」
続く4月6日のレンジャース戦ではシフトがうまく機能した。1回裏2死ランナーなしでフィルダーを迎えた。セカンドのカノーはライトの浅い位置に入り、ショートのマーテイはセカンドの右側を守っていた。2ストライクノーボールと追い込み、先発のウェイド・マイリーはマーテイへのゴロを打たせて、凡退に抑えることができた。
サービス監督はシフトについて、投手陣もその利点は理解しているが、時にはそのシフトが裏目に出ることもあると話している。それでもシーズンを通して積極的に守備でのシフトを活用していくことを話した。
「ポジティブとネガティブな面を比較していかなくてはいけない」と話すサービス監督が守備シフトをチームに浸透させていくことでマリナーズの戦いがどう変わっていくのか注目だ。
出典: Servais to use more defensive shifts by Greg Johns in MLB.com on April 7, 2016