パパとワールドシリーズ初観戦! 少年の夢を叶えた青木宣親の優しさ
29年ぶりにワールドシリーズに進出したロイヤルズ。青木選手や、個人トレーナーの原田雅章氏が住む地域も祝福の嵐だった。そんな中、一人の少年が青木選手宛に1通のお願いの手紙を送った。果たして、その結末は――。
2014/11/17
Getty Images
一通の手紙に、青木選手が応えた
ワールドシリーズ進出を決めた直後、そこへ7、8歳くらいの少年から一通の手紙が投函された。
ワールドシリーズ優勝を祝福した内容とともに、手書きのロイヤルズの王冠のイラストが書かれていたが、文末に「もしよければお父さんを驚かせたいので、ワールドシリーズのチケット2枚ください」と記されていた。
超プレミアとも言われるワールドシリーズのチケットは、原則入手できるのはシーズンチケットホルダーに限られ、あとは抽選で当たったわずかなラッキーファンが購入できるのみ。
市場価格は楽に定価の最低4、5倍となり指定席は1000〜1500ドル近く、立ち見でも500ドルを下回ることはあまりない。
選手、関係者ですらも入手できる枚数は限られているほど。
その少年の願いに青木が応えた。
「そういう子どもの思いを大切にしたかった」と、第1、2戦のチケットを2枚ずつ用意し、その父子を招待。
関係者がそのチケットをその少年の家へ届けに行くと、ちょうど家の外で父とキャッチボールをしていた少年は、とびきりのサプライズにその場でジャンプし飛び跳ねて父親と抱擁して喜んだという。
惜しくもワールドシリーズ第7戦で敗れ初の栄冠こそ逃したが、スタンドを埋め尽くした超満員のファンからの「NO-RI! NO-RI!」というノリコール大合唱は、何度聞いても心地よかった。