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【MLB】評価急上昇中のドジャース前田「ピンチの場面でこそ、彼の最高の姿が見られる」

12日、本拠地初登板となった前田は6回を無失点に抑える好投。後続が打たれ白星こそつかなかったものの、2試合連続の好投に評価は急上昇。早くも200イニング到達を求める声も出ている。

2016/04/14

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先発として仕事を果たす

 現地12日、ロサンゼルス・ドジャースの前田健太は、チームの本拠地開幕戦となる対アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発登板。6回を投げて4奪三振1四球、無失点の好投。リリーフ投手が打ち込まれ白星こそつかなかったものの、地元のファンにアピールするには十分な内容だった。

 シーズン8試合目にして初のホームゲームとなったこの日の試合。スタンドには日本語で「ようこそ前田健太」と書かれたボードを持つアメリカ人ファンの姿も見られた。

 初回は先頭のセグーラに死球を与えたものの、2、3、4番を抑え無失点。2回には、先頭のカスティーヨ、続くラムに二塁打を打たれ無死2、3塁のピンチを招くも、7番トマスを三振、8、9番を内野ゴロに打ち取りピンチを脱した。

 三者凡退こそ3回表のみだったものの、要所を抑え6回を無失点。2回に女房役のエリスがスクイズであげた1点を守り、勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。

 地元紙『Los Angeles Times』が、この日の試合のポイントとしてあげたのが、2回。ノーアウト2、3塁のピンチを0点に抑えた場面だ。ドジャースのリック・ハニカット投手コーチは、前田の強さはピンチに動じないところにあると語っている。

“He never loses his poise,” pitching coach Rick Honeycutt said. “I think you almost see the best of him when he’s in trouble. That shows how competitive he is and how he’s able to execute when he has to.”
「前田は決して平静さを失うことがない。私はピンチの場面でこそ、彼の最高の姿が見られると思っているんだ。前田の闘争心の強さと、抑えなければいけない場面できっちり抑えられる能力を持っていることが分かるね」

 一方で6回には、味方の守備に助けられる場面も。2死ランナー1塁から相手打者カスティーヨの打球はライト線へ。同点タイムリーになるかと思われたが、右翼手のプイグから中継のターナー、捕手のエリスへと完璧にボールが転送され、ランナーはホームでタッチアウト。鉄壁の守備でピンチの芽を摘み取った。

 前田も試合後「今日は守備に非常に助けられた」と振り返ったように、故障者続出のドジャースだが捕手のエリス、一塁のゴンザレス、ショートのシーガー、外野には強肩のプイグ、身体能力の高いピダーソンやトンプソンもおり、守備は強固。奪三振の多くない前田にとって、今後も心強い味方となりそうだ。

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