【MLB】無失点記録継続中。ドジャース前田が2度の登板で試した、メジャー成功に不可欠な3つの武器
ドジャース、前田健太はデビュー戦から2試合続けて無失点。結果を出し続けることで指揮官の信頼もより厚いものになってきている。
2016/04/14
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第9の野手としての価値
第3の要素は、意外なところで「バッティング」だ。パドレス戦の本塁打はもちろんのこと、ダイヤモンドバックス戦の2回2死二塁でも鋭いライナーを飛ばした。右翼手の正面を突き押さえられたが、少しでも飛んだコースが違えばタイムリーになりかねない当たりだった。
デーブ・ロバーツ監督のお眼鏡にもかなったようだ。9日のジャイアンツ戦は延長にもつれる総力戦。実現しなかったが指揮官は「2人目の代打にはケンタを起用するつもりだった」と代打待機させていたことを明かした。
メジャーで勝ち抜くためには、確実にカウントを稼げる球種が1つではなく、2つは必要と言われる。その2つを満たし、第9の野手として自らを援護する飛び道具も備える。
まだ手探りに違いないデビュー2試合。前田は自らの武器がどれほど通用するかを試すようなマウンドさばきだった。それで結果を残した。
対戦試合数の多い同地区の2球団を沈黙させ、次戦はいよいよ宿敵ジャイアンツとの対戦を迎える。ナ西地区でまだ対戦のないロッキーズは格下と見られ、優勝争いは上位3球団(ドジャース、ジャイアンツ、ダイヤモンドバックス)の三つ巴と見る向きが強い。
名刺代わりのデビュー月間。因縁のライバル相手に最後の仕上げにかかる。
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