イチロー、MLB史上38人目の500盗塁達成。歴代の名選手の中で特筆すべき高い盗塁成功率
イチローが現地29日のブリュワーズ戦で通算500盗塁を達成した。
2016/04/30
Getty Images
初回、2死から……チームに貢献するイチローの足
イチローは、やみくもに走るのではなく、必要なシチュエーションで走った走者でもある。
得意としたのが1回先頭打者として出塁すると、すかさず盗塁し、次打者の安打でホームにかえってくるという「速攻」だ。
1回の盗塁数は121、盗塁死は26。盗塁成功率は.823。
イチローがいることでチームは「先制攻撃」を仕掛けることができたのだ。
先発投手が投げているときに総盗塁数の72%にあたる362盗塁をしていることでもこれがわかる。
さらに2死からの盗塁成功率が非常に高かった。
2死での盗塁は、失敗すれば一瞬で攻撃が終わってしまう。きわめてシビアな状況の中で、165盗塁25盗塁死、盗塁成功率.868という高い率を残している。イチローは、ここぞというときに走れる選手でもある。
40代を迎えた2014年以降でもイチローの足は衰えていない。28盗塁8盗塁死の.778。リーグの平均成功率.730前後を大きく上回っている。
安打の記録ばかりに注目が集まりがちのイチローだが、足のスペシャリストとしてもMLBの歴史に名を残す選手になったのだ。
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