【MLB】ダルビッシュ有へ高まる期待感。レ軍元指揮官「すごい復活の仕方をする。敵にとっては実に迷惑なこと」
ダルビッシュのリハビリプログラムも、いよいよ最終段階に入りつつある。当初予定されていた26日の2A登板は1日に延期となったが、これも完璧なコンディションでの復帰を望むダルビッシュ本人の強い要望によるもの。マイナーで約1カ月調整のうえ、メジャー復帰が見込まれている。
2016/04/24
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元指揮官「メジャーの中では能力だけでなく精神面でも群を抜く」
ダルビッシュも松坂と同じく高校時代から甲子園を沸かせたスーパースター。ポスティングシステムでメジャー球団と超大型契約を結んだ経緯も共通しており、どうしてもさまざまな点がダブってしまう。
では、ダルビッシュも松坂と同じようにこれから苦難の道が待ち受けているのだろうか。こればかりはフタを開けてみないと分からない。ただ、ダルビッシュは我々の想像をはるかに絶するストイックな選手だ。この手術に関しても前向きにとらえ、以前よりもスケールアップしてメジャーのマウンドへ帰って来ることを自身のブログで誓っている。今回のリハビリ期間中もただ単に復帰を目指すためだけではなく故障の再発防止に向けたコンディション作りや食事管理も徹底させていたと聞く。
かつてダルビッシュをそばで見続けていた元レンジャーズ指揮官のロン・ワシントン氏(現オークランド・アスレチックス三塁コーチ)が先月30日(同31日)、米スポーツ専門局『ESPN』の番組インタビューでこう述べていた。
「ダルビッシュほどストロングなタイプの選手はメジャーリーグの中でも数少ない。能力だけでなく、精神面でも彼は多くの選手の中で群を抜いている。賢い彼のことだ。おそらくトミー・ジョン手術を受けてからリハビリ期間中も、ずっと心身の両面を鍛え上げていたに違いない。すごい復活の仕方をするのではないか。それは敵である我々にとっては実に迷惑なことになるかもしれないけれどね」
確かにそう思う。ダルビッシュの壮大な復活劇に期待したい。