【MLB】ドジャース・前田の新人扱いは終わり。戦いの場は第2ステージへ、立ちはだかるのはイチロー?
投手にとって難所といわれるロッキーズの本拠地・クアーズ・フィールドでも前田の快投が続いた。次回はマーリンズ戦だ。
2016/04/25
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4試合で失点は1
最後の難所クアーズ・フィールドまでも、いとも簡単に攻略してしまった。ドジャース・前田健太が23日のロッキーズ戦に先発し、6回1/3を3安打無失点。デビューから4試合は全て同地区のパドレス、ダイヤモンドバックス、ジャイアンツ、そしてロッキーズの順番に対戦したが、無傷の3連勝を飾った。
これで日本97勝+メジャー3勝で、日米通算100勝に到達。「満足はしていませんが節目の100勝。感謝です」とブログに周囲のサポートへの感謝の思いをつづった。
クアーズ・フィールドはメジャーでも屈指の打者有利の球場として知られる。通称マイル・ハイ。球場のあるコロラド州デンバーは標高約1マイル(約1600m)。打球が圧倒的に飛ぶ。両翼約106m、中堅126mとサイズも大きく作られているが、それ以上に打球が飛ぶため乱打戦となることが多い。まさに投手泣かせの難所だ。
その敵地で、6回1死までノーヒット投球というから恐れ入る。これでデビューから先発4試合で、許した失点は17日のジャイアンツ戦でパニックに打たれたソロ本塁打による1失点のみ。100年を超える歴史を持つメジャーリーグでも初めての快挙となった。
デビューから全ての関門を完璧にクリアしてきた前田。今後は2度目の対戦が控え、相手チームの徹底的な研究にあう。クセや配球の傾向などが丸裸にされ、そこをどう上回っていくか。新人扱いはこれで一通り終わり、戦いの場は第2ステージへと移っていく。