【大谷翔平所属】ロサンゼルス・ドジャースってどんなチーム? 2024年シーズンの戦力補強を徹底解説(投手編)【MLB】
2024/03/20
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山本由伸
NPBでシーズンMVPと沢村賞を3回、最優秀防御率・最多奪三振を4回受賞。これらの実績をひっさげドジャースにやって来た山本由伸。契約額からもわかるように求められる役割はエースとしての投球だ。
山本の前に投手史上最高額の契約を持っていたゲリット・コール(現:ヤンキース)は、キャリアの中でサイ・ヤング賞1回、オールスター6回選出の実績を誇っており、それ以上の契約を結び、コールよりも若い山本にはオールスター常連、複数回のサイ・ヤング賞受賞などが求められるだろう。
山本の各球種はメジャーレベルでもエリート級と言える。MLB球に対応し、上手く操る事さえできれば、最低でも防御率3点台後半~4点代程度の活躍はできるはずだ。
一方で懸念点もいくつかある。一つは登板スケジュールへの対応だ。山本は先発として投げ始めた2019年以降の平均先発登板数は23.8と平均的なメジャー先発投手の登板数25~30と比べると少ない。
もう一つはピッチミックスの点だ。現在のメジャーで最も使用される変化球はスライダー/スイーパーだとされているが、山本は投球の約90%をスライダー以外の球種で組み立てるため、スライダー系の球種が必要となった時に、どのように対応するのか。このような課題を解決した先にメジャーでの活躍が見えてくるだろう。