大谷翔平、元通訳・水原一平氏の違法賭博騒動から見える“危うさ”とは? MLBが取る対策は…【第2回】
2024/04/01
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日本プロ野球での“現状”は?
日本においてもプロ野球で、外国人を含め、理解しにくいことがたびたび起こっている。
先日もプロ野球チームに「助っ人」で来ていた外国人選手が、二軍で調整をするように指示されたことに不服を呈し、退団するというニュースがあった。シーズンがこれからという時に、その直前で監督の指示に従わない、ほとんど仕事らしい仕事をしないで、莫大な契約金はどうなるのか、などおよそ理解しがたい。入団時に監督の指示にしたがうのは当然契約に含まれていただろうし、そういう環境を遵守するのはチームの秩序を守り、ガバナンス面からも重要なことだ。
このような「わがまま」が通る世界がプロスポーツ内に残存しているうちは、ガバナンス面でも向上はしない。こうした状態がチーム全体に与える影響は少なくない。いわゆる「不協和音」の元は、こうした部分からも派生しかねないのだ。