【MLB】12本届かず? イチロー、今季中の3000本安打達成に出場機会の確保が絶対条件
今季、ここまでイチローの打棒は好調だ。しかし、開幕時点であと65本だった3000本安打達成のポイントは、この調子を維持できるかよりも出場機会をどれだけ確保できるかにある。
2016/05/10
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ゴードンの出場停止で出場機会は増えるか?
MLB通算3000本安打まであと65本で幕を開けたイチローの2016年シーズン。ここまで打撃は好調で着実に本数を積み重ねている。しかし出場機会はそう多くはない。
果たして今季中の3000本安打達成はあり得るのか。MLBブログ『ベースボール・ホットコーナー』のコラムニスト ロッコ・コンスタンティーノは、現在の好調な打棒を終盤まで維持するのは苦しいとしながらも、外野のレギュラー陣に故障者が出る事態も想定され、記録達成の可能性は高いとしている。
現在のイチローにとって、シーズン65本というのは決して容易な数字ではない。出場機会は限られ、加齢により過去5年打率は2割台に低迷しているからだ。
しかし、今季は開幕から5週間が経過した現時点まで、事はイチローにとって良い方向に運んでいる。
Although he has started just seven of the Miami Marlins’ first 27 games, Ichiro has been great at the plate, going 12 for 36 for a .333 average through May 6. The Marlins fine young outfield of Marcell Ozuna, Giancarlo Stanton and Christian Yelich have been playing very well, but manager Don Mattingly has been liberal with their days off. This has given Ichiro an opportunity to get off to the fast start he needed if he wanted to reach 3,000 hits this season.
5月6日時点で、イチローはマーリンズのここまでの27試合中スタメン出場は7試合のみだが、良くやっている。36打数12安打で打率は.333だ(訳者注 5月8日時点ではスタメンは7試合のままで、41打数13安打で打率.317)。クリスチャン・イエリッチ、マーセル・オズーナ、ジャンカルロ・スタントンのマーリンズの誇る若き外野陣は皆好調だ。しかし、ドン・マッティングリー監督は順番にちゃんと休みを取らせている。これにより、イチローは3000本安打に向け良いスタートを切ることができた。
ディー・ゴードンが薬物検査陽性反応で出場停止となって以降、イチローはスタメン出場の際はリードオフで起用されている。これも打数を増やすのに寄与している。