“史上最高年俸選手”獲得で変化? ドジャースが結ぶ長期大型契約の背景とは…【MLB】
2024/04/21
Getty Images
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今オフ10年7億ドルで大谷翔平を獲得したロサンゼルス・ドジャース。その後も補強の手を緩めず次々と大型契約を結んだ。これまで大型契約を抑えてきたドジャースが方向転換したことは明らかだ。ドジャースが何を考えているのか、そもそも大型契約を追加できたのはなぜなのか、リスク管理は適切なのか。ここまでのドジャースの契約に着目した。
大型契約のメリット、デメリットとは?
チームにとって大型契約は、スター選手を長期間保有できるというメリットがある。2014年オフにマックス・シャーザーはワシントン・ナショナルズと7年2億1000万ドルの契約を結んだが、契約期間中シャーザーはサイヤング賞2回、オールスター6回、ワールドシリーズMVPの働きを見せた。
加えて契約最終年にドジャースにトレードされた際には、当時ドジャースのトッププロスペクトであったジョサイア・グレイとキーバート・ルイーズをナショナルズにもたらした。
一方で長期かつ高額な投資をすることはリスクでもある。2019年オフにロサンゼルス・エンゼルスはアンソニー・レンドーンと7年2億4500万ドルの契約を結んだ。契約は今年で5年目を迎えるがフル稼働したのは短縮シーズンとなった2020年のみでその後は162試合中平均で50試合程度しか出場できていない。
また、フィールド外では「野球は最優先事項ではない」と発言し、ファンと騒動を起こすなどチームにとってマイナスとなっている。チームの編成部門は財政、戦力、さらにはチームケミストリーに与える影響など様々な要素を考慮した上で、大型契約を選手に渡すのである。