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大谷翔平、バッティング絶好調の要因を徹底分析! 唯一の“課題“に挙がるのは…?【MLB】

2024/04/20

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今季放った4ホームランの特徴

 
 米解析サイト『Gameday』の記載に基づく4月14日終了時点での4ホームランの内容は以下のとおりである。丸数字は号数で、球速、球種、打球速度、飛距離、角度の順に示している。
 

ホームラン内容や球種・コースの詳細(4月14日まで)

 図240416-4(今季ホームラン)
 
 青文字は右方向、赤文字は左方向の打球である。球種や球速に差はあるが、いずれのホームランも真ん中よりも外角を捉えている点、外角高めのファストボール系の球種をホームランにしている点が特徴である。前の図と合わせてみると、外角高めが高確率でホームランになっている。

唯一の課題は“得点圏での打撃”?

 
 しかし、今季第1号以降も、得点圏(走者を2塁ないしは3塁に置いた場面)での成績が改善していない。
 
 大谷選手の今季4月14日までの得点圏の成績は、4打点を記録しているとはいえ、15打数1安打、打率.067、出塁率.059にとどまる。好調に転じた4月3日~14日に限っても、得点圏での成績は、5打数0安打1打点1犠飛だ。ホームランはない。
 
 得点圏での今季唯一のヒットは、ソウルでのパドレスとの開幕戦で、エイドリアン・モレホン投手から打ったレフト前へのタイムリーヒットだ。一方で、走者なしの場合はOPS1.367、走者1塁の場合はOPS1.143と高い数字を残している。
 
 なお、2021~2023年の得点圏でのOPSは1.166、1.213、1.079と、いずれもそれ以外を上回る数字を残していた。

 

 

目指していた打撃が定着したか

 
 今季第1号ホームラン以降の大谷選手の打撃内容の変化を簡単にまとめると、速い球を逆方向に高く強い打球を打てるようになったことだろう。
 
 パドレスのマイケル・キング投手から高めのフォーシームを逆方向にスタンドインさせ、松井秀喜氏の日本人記録に並んだ今季4号、通算175号がその典型に見える。
 
 細かく言えば内角高めに課題があるとはいえ、穴がなくなってきた感じだ。故障明けや海外遠征による調整遅れが解消され、ずっとテーマを持って取り組んだ打撃が契機に定着したのかもしれない。あとは得点圏での打撃。この数字が高まれば鬼に金棒だ。

 
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【了】

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