【MLB】田中将大、勝ち星つかずも米球界トップの安定感。数字が示す先発投手としての能力
今季なかなか勝ち星に恵まれていない田中将大。大型契約でヤンキースへ入団した経緯もあり、世間の評価は厳しいが、それでも数字上では先発としての能力の高さを示している。
2016/05/15
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まずは年間ローテーションを守り規定投球回数以上投げること
なお今季に限っても、3連戦が始まる前までセールはwhipランキングでリーグトップの0.77をマーク。田中は同3位の0.93を残している。
1年目開幕直後の快進撃ばかりが印象深い田中ではあるが、その後もメジャーにおいて安定した優れた投球を続けていることを数字が物語る。
whipは1.00を切るとリーグ屈指のエース投手という評価。1.10以下で非常に素晴らしい、1.25以下で平均以上、1.32前後で平均的な先発ローテーション投手の基準とされている。
もっとも今回の比較は3シーズンで200投球回以上という基準でさせてもらった。周知の通り、田中は過去2シーズンとも規定投球回に届いていない。
今季はここまで右肘の状態も問題なく、ローテーション離脱の心配を抱かせない投球が続いている。
まずは1年間ローテーションを守り、規定投球回を投げること。その上で3年目を終えてもwhipでリーグトップ右腕の座を守り続けることができたら、あらためて「安定して優秀な先発投手」として評価されるだろう。
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