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ドジャース打線に大きな課題が!? 数字で表れている”格差”とは…?【MLB】

2024/04/29

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ドジャース全体のスタート、数字で見る打線の動向

 
 始めに留意しておきたいのが、シーズンが始まって3週間しかたっていないという点だ。メジャーのシーズンは162試合と長いため、選手たちはシーズン中に調子を上げていく傾向にある。
 
 また、気温が上がって調子が上がる選手も多い。ポストシーズンを当初から見据えているドジャースは尚更その傾向が強い。現在調子のいい選手はポジティブに、調子の上がっていない選手はパニックせずにこれから調子を上げるはずだという視点で見てほしい。
 
・ドジャースのチーム打撃成績
 打率: .264 出塁率: .337 長打率: .433 OPS: .769 得点数:100 平均得点数 5.26
 

 
 チームとしてのドジャースはまずまずのスタートを切ったと言って良いだろう。開幕戦となった3月20、21日のMLBソウルシリーズ2024からドジャースは10試合連続で5得点以上を記録。これは球団記録であり、またメジャーリーグの歴史上でも4位タイの記録であった。
 
 数字の面ではスラッシュラインと呼ばれる打率・出塁率・長打率は軒並みメジャー30球団中5位近辺に位置。四球率、三振率は共に9位と例年と比べると物足りない気もするが、全体で見れば悪くない。
 
 スタットキャスト系の指標も見ていこう。ホームランを打つのに理想的な打球の割合であるバレル率9.1%は3位、95マイル(約152キロ)以上の打球の割合であるハードヒット%は42.2%で4位と強い打球を打つこともできている。昨季の課題であった左打者への対応も打率.266と良い成績だ。

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