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ドジャース打線に大きな課題が!? 数字で表れている”格差”とは…?【MLB】

2024/04/29

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逆風にさらされる下位打線、克服すべき課題は?

メジャーリーグ分析サイト『Fangraphs』ドジャース下位打線

 
 さて問題は下位打線だ。ギャビン・ラックス、クリス・テイラー、キケ・ヘルナンデスの3人とも大不振に陥っており、守備専門であるミゲル・ロハスが最も打撃成績が良いという事態になっている。
 

 
 ロハスは昨季5本だったホームランが既に2本出ており、年間17本ペースになっている。今季は左投手先発時のショート、マンシーの休養日でのサード、試合終盤での守備固めなど基本はバックアップ要因だが、打撃が良いに越したことはないので調子を維持してほしいところだ。
 
 ジェームス・アウトマンは左打者が絶望的に打てないのが課題になっている。ミネソタ・ツインズとのシリーズで復調の兆しを見せたが、その後また不振に陥ってしまった。もともと波が激しい選手なので、調子が上がるのを待ちたい。四球を選べるのと、平均以上にセンターを守れる守備力を持っており、守備面でチームに貢献出来ることが救いだ。
 
 ラックスはショートからセカンドに移り、守備負担が軽減されたことで打撃力向上が期待されたが、不振に陥り逆にスタットキャストの『Out Above Average』では全選手中32位の+2をたたき出し完全に守備の人になってしまった。怪我前最後の2022年シーズンと比べると四球率、三振率が悪化し、バレルの打球に至っては開幕58打席で1本も打てていない。1年のブランクを空けているのでドジャースも時間を与えるだろうが、いつまで待てるか。
 
 最も心配なのがテイラー、キケのユーティリティーコンビだ。2人とも相手先発が左投手の際のスタメンと左リリーフに対する代打、他選手休養の際の穴埋めとして起用される。キケは打率と期待打率の差が大きく、運に恵まれていない部分もあるかもしれない。ハードヒット率もまずまずできっかけさえつかめば希望が見えてくる。
 
 苦しい立場に立っているのがテイラーだ。バットがボールに当たらない。空振り率は43.5%と半分近くを逃している。ボール球スイング率は28.4%と多少は四球を選ぶことができているが、ヒットは1本しか打てていない。期待打率との乖離が大きいが、そもそも期待打率でも.113と低い数字となってしまっている。
 
 試合を眺めていると完全に下位打線がブレーキを踏んでいる。主軸クラス級に打たなくてもよいが、平均レベルに打順を回す程度に頑張ってほしいところだ。

 

 
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【了】

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