〝愛〟では埋まらぬ広島提示額との差?「18億円でドジャースが獲得」とも噂される黒田の去就
「黒田の獲得にドジャースが18億円を用意」との見出しが飛び交っているが、現地では彼の去就に関する報道はほとんどない。決まるにしても時間がかかりそうだ。いずれにせよ、日本復帰の可能性は低いだろう。
2014/11/23
Getty Images
米メディアにて黒田の去就に関する報道は皆無に近い
ヤンキースからFAとなった黒田博樹に古巣のドジャースが『18億円オファー!』との見出しがWEBのスポーツ欄に踊っている。
確かに黒田は来年2月に40歳になるが、今季もチーム最多の199イニングを投げている。またドジャースのホームタウンのロサンゼルスには彼の自宅もある。18億円(約1500万ドル)は大金だが、ドジャースはいまやMLBでもナンバーワンの超リッチ球団だ。
しかし、現地での報道に関する限り黒田の周辺は驚くほど静かだ。
11月上旬にヤンキースがクオリファイングオファー(QO)の提示を見合わせたことに関するニュースが飛び交ったものの、その後は彼の去就に関する報道は皆無に近い。
トレードやFA移籍に関する情報を集約したサイトの『MLB Trade Rumors』や『ロサンゼルス・タイムス』『ESPNロサンゼルス』などのLAメディアでも黒田情報を見つけることはできない。
仮に、日本国内での報道のとおりドジャースに移籍するとしても、決定はまだ先だろう。
ちなみに、旧所属のヤンキースの地元ニューヨークでの黒田評価の一つを紹介しよう。『ESPNニューヨーク』のウォレス・マシューズ記者によるもので、黒田へのQOをヤンキースが見合わせた後に公開された記事からの引用だ。
Kuroda isn’t spectacular, but he’s as dependable as a sunrise. In his seven big-league seasons, Kuroda has averaged 30 starts and about 190 innings per year.
黒田の実力は目を見張らせるというほどのものではないが、日の出のように安定している。メジャー通算7年で、黒田は平均30(試合)の先発と約190イニングをこなしている。