大谷翔平に弱点なし…?得点圏打率が上向いた「きっかけ」と「変化」は?【MLB】
2024/05/11
Getty Images
監督の助言が功を奏し…?
ここで、大谷選手が4月17~28日に得点圏で打ったヒットに関する投球をまとめた。
丸数字は投手が投じた投球数だが、5回中3回のケースで5球目以降をヒットにしている。球種別には、5球中3球がフォーシームとなっている。98.2マイル(約158キロ)のインコースのフォーシームは、トロント・ブルージェイズの菊池雄星投手から今季メジャー最速となる打球を打ったコースだ。
これらは、状態が上がったことで、開幕直後に苦戦していた球を捉えられるようになった結果ともいえる。紫の丸は、4月16日に上記コービン投手から得点圏で凡退したコースだが、今季得意の外角高めに近い、90マイル台(約144キロ)前半のシンカーを打ち損じている。
以上から、大谷選手が得点圏でじっくり球を見極めるようになったことが、得点圏打率の向上につながったことを反映している。デーブ・ロバーツ監督のフィードバックをうまく取り入れ結果を出した感じだ。
もっとも、4月25~28日に限った大谷選手の成績は、得点圏で9打数1安打1四球、それ以外で8打数1安打と、いずれも直前に比べ下降傾向にある。今後の変化はこれから1週間の打撃内容にかかり、この記事が出る頃にはその方向性も見えているはずだ。