大谷翔平に弱点なし…?得点圏打率が上向いた「きっかけ」と「変化」は?【MLB】
2024/05/11
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得点圏でのホームランは…?
大谷選手は、4月28日まで、得点圏で今季まだホームランを打っていない。同日までの7本のホームランは、いずれも得点圏に走者がいない場面で出たものだ。
過去の数字からは、大谷選手が得点圏で極端にホームランを打てなくなる打者ではない。2021年~2023年の得点圏とそれ以外のAB/HR(ホームラン1本に必要な打数)は以下に推移した。特に2022年は得点圏の方がホームランの確率が大幅に高い。
2021年:得点圏10.2、それ以外12.1
2022年:得点圏8.5、それ以外22.0
2023年:得点圏14.4、それ以外10.7
今季(現地時間4月28日まで)の得点圏以外でのAB/HRは12.6と、過去3年の数字と比べても遜色ない。私は、得点圏でもホームランが出るのは時間の問題と思う。
私の記憶に一番強く残る、得点圏での勝負強さを示した大谷選手のホームランは、ロサンゼルス・エンゼルス時代の2022年8月31日、ニューヨーク・ヤンキースのエース、ゲリット・コール投手から打った逆転の3ランホームランだ。
6回裏1死1、2塁、2点ビハインドでコールからバックスクリーンに叩き込み、エンゼルスを3-2の勝利に導いたあの一発だ。現在の状態からみて、こうしたホームランも今季のうちに出ない方が不思議である。
まとめると、じっくりボールを見極め四球でつないでいく打撃ができれば、大谷選手自身のスケールアップとともに得点圏での成績も上昇していくはずだ。
ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン選手に囲まれた現在の打順はこの打撃をするのに最高の位置にある。それが結果的にドジャースをポストシーズン進出に近づけるだろう。
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