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大谷翔平の打撃スタイルに異変が!? ドジャースで急降下した「指標」とは…?【コラム】

2024/07/31

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高い修正能力も一つの要因?

 
 コース別には外角球、特に外角高めに対し空振りや三振をしにくくなったのが特徴である。『Baseball Savant』のデータに基づき、K%が30%近かった2021年と2024年を比較すると、外角球、特にボール球を含む外角高めの空振り率やK%が大幅に低下している。
 
 2021年は43%を記録した外角高めのストライクコースのK%は、2024年は0%だ。外角低めのストライクコースの空振り率およびK%が20%ポイントを上回る低下をみせている点も見逃せない。
 
三振率
 
空振り率
 

 
 空振り率やK%の低下を反映している可能性のある指標が、打球の種別である。2024年は、ライナーの割合が前年比+12.1ポイントの34.8%とMLB入り後最高を記録した。
 
 ゴロの割合も同じく34.8%だが、前年比△7.8ポイントで推移しMLB入り後最低となった。フライ(ポップフライを除く)の割合も前年比△3.3ポイントの27.0%で、2021年以降では最低となっている。
 
打球種別の割合の推移
 
 空振り率やK%の低下、さらにこれらに起因する三振の減少の背景を考えると、大谷選手が投手の攻めに対応してスイング軌道自体を変えて今季に臨んでいる可能性が考えられる。
 
 特に2021年はホームラン狙いで下から上にすくい上げるアッパースイングが中心だった結果、外角高めのファストボールや外角低めのチェンジアップの空振り率が高くなり、三振が増加した。
 
 2024年はこの攻めに対応すべくスイング軌道を修正した結果、外角の高低で空振りしにくくなって三振が減るとともに、ライナーの割合が高まったことが考えられる。簡単に言うと、確実に強い打球を打つための修正が行われた可能性が高い。

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