大谷翔平の”攻略法”はある…?相手投手がするべき「攻め方」と「特徴」とは?【MLB】
2024/05/19
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今やMLBで最強打者のひとりであるロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手。今後は投手の研究も本格化する。どのような投手や投球が大谷選手に一番有効なのか?複数のデータや投球の事例から「大谷翔平攻略」の鍵が浮かび上がった。その攻略法を実行している1人は、日本の野球ファンにはなじみの深いあの投手かもしれない。
ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手がいまやMLB最強打者のひとりであることは、もはや誰も異論はないだろう。5月16日終了時点(日付は現地時間、以下同)で、打率.360(MLB1位)、ホームラン12本(同2位タイ)、打点30(同13位タイ)の素晴らしい成績を残し、今季に入ってスケールアップしているようにも見える。
ここで投手目線から興味が出てくるのが、「大谷翔平攻略法」だ。今回は、大谷選手を打ち取るには、どのような投手、どのような投球が有効なのかをデータや投球の実例から探っていく。
まず、大谷選手に有効な投手として、「本格派でも軟投派でもない左腕投手」というイメージが浮かび上がる。
今季の大谷選手の左右投手別にみた主要対戦成績(左から打率/出塁率/長打率/OPS、数字は現地時間5月12日終了時)は以下のようになる。対右投手の場合、対左投手と比較して打率で約6分、OPSで約3割6分上回っている。
・対右投手:.376/.464/.774/1.238
・対左投手:.318/.361/.515/.876
米分析サイト『Baseball Reference』のデータをもとに、「Power Pitcher」(速球中心の本格派投手)、「Finesse Pitcher」(コントロール重視の軟投派投手)、その中間の投手の区分別にみた対戦成績は以下のようになる。
なお、同サイトでは三振+四球の割合がMLB全体で上位3分の1に入る投手を「Power Pitcher」、下位3分の1に入る投手を「Finesse Pitcher」としている。
Power:.347/.448/.816/1.265
中間:.270/.293/.405/.698
Finesse:.397/.470/.669/1.169
「Power Pitcher」に対して8割超の長打率を、「Finesse Pitcher」に対して約4割の打率を示し、OPSはいずれに対しても12割前後となっている。一方で、中間の投手に対してはOPSが7割弱にとどまっている。
コースは内角の高低や真ん中高めを組み合わせながら外角低めのボール球を活かし、球種はスウィーパーやカットボールを活かすのが有効といえる。