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ドジャースは頂点に立てる…?MLBライバル球団と徹底比較。現地メディアの予想は?【MLB】

2024/05/28

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序盤の不調を乗り越え、予期された完全体スーパーチームへ

(左から)ヘルナンデス、大谷翔平、ラックス
 
 開幕前から言われていたが、やはりドジャースの打線は強力だ。ムーキー・ベッツ、大谷翔平のMVP級の活躍、ルーキーのアンディ・パヘス、新戦力のテオスカー・ヘルナンデスの好調もあり、「wRC+」126、「WAR」(※選手の貢献度)12.4はメジャー1位となっている。
 
 また、今季は守備力が大幅にアップしている。昨季9人だった「OAA」がプラス値の選手は今季既に10人を超えている。特に昨季-7を記録したマックス・マンシーの三塁守備は+1、昨季を全休したギャビン・ラックスの2塁守備は+2を記録し、強固な内野陣を形成している。
 

 
 昨季プレーオフでは第2試合でルーキーのボビー・ミラーが投げる羽目になってしまった先発陣だが、今季は見違える安定感を発揮しており、しっかりとイニングを消化できている。
 
 先発陣で6回以上を投げたのはタイラー・グラスノーが9回中7回、山本由伸が9回中4回、ギャビン・ストーンが8回中4回となっている。
 
 さらにはミラーが故障者リスト入りし、ビューラーが手術明けで本調子でない中でもルーキーのランドン・ナックやマイナー契約のエリエザー・ヘルナンデスなどが登板し、しっかりと試合を作っている。
 
 救援陣も盤石だ。開幕からハイレバレッジな場面で登板を予定されていたエバン・フィリップス、ジョー・ケリー、ライアン・ブレイジャー、ブラスダー・グラテオルが故障離脱しているが、ダニエル・ハドソン、ブレーク・トライネンの復帰、アレックス・ベシア、マイケル・グローブのステップアップなどに助けられメジャー4位の防御率3.05をブルペン全体で記録している。
 
 このままの安定感を維持した上で、オールスター前後にクレイトン・カーショー、エメット・シーアン、カイル・ハートが順調に復帰すればメジャートップの投手陣を形成できるだろう。

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