【MLB】ヤンキース田中が失った信頼――2試合連続中4日登板失敗の代償
2試合続けて中4日で登板したヤンキースの田中だが、結果はでなかった。メジャーのエースに求められる登板間隔で成果を上げない限り、真のエースとはいえない。
2016/05/22
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2試合続けて中4日で炎上
信頼は単に勝ち取るよりも、失ったものを取り戻すほうが困難だ。ヤンキース・田中将大は「エース」としての看板に傷を負い、それを挽回するには不利な劣勢に立たされた。
田中は21日(日本時間22日)のアスレチックス戦に先発する。3試合ぶりに中5日での登板だ。その次は27日(同28日)のレイズ戦に先発予定。2度中5日での登板が続く。だが残念ながら、その2度とも好投を続けても、田中の「エース」の看板は簡単には取り戻せない。
過去2回、田中は中4日での登板が続いた。結果は散々たるものだった。5月10日のロイヤルズ戦は7回6失点。続く15日のホワイトソックス戦は5回4失点と期待を大きく裏切った。
2試合で計12回を投げ10失点。自責点もそのまま10。防御率は単純に7.50だ。結果的に両試合ともチームは勝利を収めたが、敗戦投手に等しい内容だった。
「もちろんいつも良い投球をしたいと思っています。最近はあまり良くなかったので、ここで一回切って続きたいですね」
21日のアスレチックス戦への抱負を田中は自身の公式HP上でこう語っている。それでもメジャーのエースには中4日登板が科せられるもの。そのテストともいうべき2登板で期待を裏切ってしまった代償はあまりにも大きい。
「中4日にまだ慣れていないのかもしれない」とこぼしたのはラリー・ロスチャイルド投手コーチ。本来なら20日のアスレチックス戦に先発し、3登板続けて中4日が続くはずだった。だが、チームは故障者リストから明ける旧エース・サバシアを20日の先発に選択。田中を中5日とし、21日に遅らせることを選択した。