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【MLB】1試合で2度以上の出塁で13勝1敗。マリナーズの勝利に直結する青木の出塁

シアトル・マリナーズが首位を走っている。今季から加入した青木宣親は数字自体は上がっていないが、彼の出塁がチームの勝利に大きく直結していることがデータで証明されている。

2016/05/23

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2003年以来、首位を走る

 15年ぶりのポストシーズン進出に向け、マリナーズが快走している。開幕から40試合以上を終えて地区首位にいるのは、2003年以来のことだ。この年はポストシーズンに進めなかったとはいえ、93勝を挙げた。現在の制度なら、ワイルドカードの2枠目だった。
 
 ところが、1番打者を務める青木宣親の打率が上がってこない。5月21日の時点で.228。過去4年、5月15日以降にシーズン打率が.250を割っていたことは一度もなかった。青木は5月20~21日に、今シーズン初めて、2試合連続でスタメンから外された。

 だが、出塁率はわずかながら上向いてきている。例年の水準である.350前後には達していないものの、開幕4試合目から2割台が続いていたのが、5月1日に3割台(.302)に乗せ、21日の時点では.318としている。

 そこには、打席でのアプローチの変化がある。今シーズン、1打席平均の球数は3.95球。過去4年の3.75球から増えている。さらに、初回の打席に限ると3.89球→4.42球で、増加はより顕著に現れる。

 球数が増えるのに従い、四球率はこれまでの7.8%から10.5%へ上がっている。同時に、三振率も7.7%→13.4%と上昇しているが、球数が増えればカウントは深くなるため、これはやむを得ないところだろう。大振りしたり、ボール球に手を出すなどして、打撃が粗くなっているわけではない。

 実は、開幕当初のアプローチはこうではなかった。4月23日までの17試合は、1打席平均3.79球で、四球はたった2しかなかった(四球率2.7%)。それが、4月24日以降の同じ17試合では、4.16球を投げさせ、16もの四球を選んだ(四球率21.6%)。この期間(4月24日~5月13日)の四球は、アストロズのジョージ・スプリンガーと並び、リーグで最も多かった。

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