【MLB】1試合で2度以上の出塁で13勝1敗。マリナーズの勝利に直結する青木の出塁
シアトル・マリナーズが首位を走っている。今季から加入した青木宣親は数字自体は上がっていないが、彼の出塁がチームの勝利に大きく直結していることがデータで証明されている。
2016/05/23
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1度も出塁しない試合は勝ちなし
また、青木の1試合マルチ四球(2四球以上)はすでに6度を数えている。これまでのシーズン最多は、2013年の9試合だ。
今後も、青木がじっくりと投球を選んでいくかどうかについては、まだ判断を控えたい。打撃の調子がよくなるにつれ、早いカウントから積極的に打っていく可能性もある。
ただ、こうしたアプローチができる以上、仮に打率がなかなか上がらなくても、四球を選ぶことで、1番打者の役割は果たせるのではないだろうか。ヒットが出ればそれにこしたことはないが、マリナーズが青木に最も求めているのは、どういう方法であれ、出塁することだ。
盗塁2度に対し、牽制死も含めた盗塁失敗が6度もあるのは懸念材料だが、それは出塁後のこと。また別の話になる。
今シーズンのマリナーズには、こんなデータもある。
青木がスタメン出場し、安打、四球、死球のいずれかで2度以上の出塁を記録した14試合において、マリナーズはわずか1敗しかしていない。一方、スタメン出場した青木がまったく出塁できなかった5試合で、マリナーズはことごとく敗れている。
前者の勝率.929はマリナーズのレギュラー野手(先発出場数の上位9人)のなかで最も高く、後者の勝率.000は最も低い。それぞれ、青木に次ぐのは、ロビンソン・カノーの勝率.850(17勝3敗)とレオニス・マーティンの.364(4勝7敗)だ。
データを見る限り、青木の出塁とマリナーズの勝敗は直結している。