大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



ドジャースが「トレード市場」で動く…?”新戦力候補”を徹底予想(投手編)【MLB】

2024/06/06

text By

photo

Getty Images



救援投手候補予想

 

タナ―・スコット※FAまで半年

 ERA 1.71, ppERA 3.09, Stuff+ 140, K% 23.2
 
 マイアミ・マーリンズで昨季ブレークを果たした左腕、タナ―・スコットは今年もパフォーマンスを維持している。昨季ほど球のコマンドが利いておらず空振り率・四球率が悪化しているが、しっかりと打球を抑えられており、エリート級のリリーフであることに変わりはない。
 
 プレーオフ経験は昨季のワイルドカードシリーズでの1イニングのみだが、最速100マイル(約160キロ)に達する速球は良い武器となるだろう。
 
 マーリンズは既に今季を諦めたことを明らかにしており、今季終了後にFAとなるスコット放出は既定路線と言って良い。剛腕左腕リリーフであるため需要は高く獲得競争が予想されるが、ドジャースはどこまで条件を高く提示できるか。

 

 

メイソン・ミラー ※FAまで5年半

 ERA2.05, ppERA 2.87, Stuff+ 152, K% 51.9

 
 先に断っておくがこれは超ロングショットだ。ドジャース編成トップのアンドリュー・フリードマンは2022年の米スポーツ紙『The Athletic』によるインタビューで「デッドラインでリリーフ投手を獲得するのは嫌いだ。一番やりたくない。獲得コストがリターンと一致しない。できるだけ回避したい。」と語っており、リリーフにプロスペクトを大量投入することはほとんどない。
 
 アスレチックスのメイソン・ミラーは平均101マイル(約162キロ)のフォーシームと大きく曲がるスライダーを武器に、対戦打者の半分以上を三振に切っている。
 
 25歳でデビュー2年目という点や剛腕に必ず付いて回る長期離脱などのリスクは大きい一方で、球界屈指のシャットダウンクローザーを5年間保有できるという点は魅力だ。フリードマンがブロックバスタートレードに動くことはあるのだろうか。

ライアン・ヘルズリー

ERA 1.23, ppERA 3.07, Stuff+ 131, K% 28.9

ジョーダン・ロマノ

ERA 4.91, ppERA 3.57, Stuff+ 132, K% 20.4

マイケル・コペック

ERA 3.13, ppERA 4.20, Stuff+ 145, K% 33.0

 
 共にFAまで1年半あるトロント・ブルージェイズのジョーダン・ロマノ,セントルイス・カージナルズのライアン・ヘルズリー、そしてシカゴ・ホワイトソックスのマイケル・コペック。ヘルズリーとロマノはリリーフとして実績があり、獲得すれば即座にクローザーとして戦力になるだろう。
 
 コペックは過去2年間を先発として過ごし今季からリリーフに回ったが、最速102マイル(約164キロ)のフォーシームを武器に対戦打者の3割以上を三振に切っている。獲得した際にはセットアッパー向きだろうか。
 
 上記3人のようなフォーシームで圧倒するタイプの投手はプレーオフでも必要とされるので、ぜひ獲得して救援陣の層をさらに厚くしていきたいところだ。

 

 
【関連記事】
ドジャース、高額年俸ランキングトップ10
【打者部門】大谷翔平は何位? MLBナリーグ打撃成績ランキング
日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング

 

 

 
【了】

 

1 2 3 4


error: Content is protected !!