大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



ドジャースが「トレード市場」で動く…?”新戦力候補”を徹底予想(野手編)【MLB】

2024/06/07

text By

photo

Getty Images



 
 今季も常勝軍団として圧倒的な強さを発揮し、ナ・リーグ西地区の首位を独走しているロサンゼルス・ドジャース。しかし、昨季もレギュラーシーズンでは圧巻の成績を残しながら、プレーオフ地区シリーズではスイープ負けを喫しているだけに、今季はワールドシリーズ制覇へ向けて更なる補強の可能性も考えられる。
 
 では、どのポジションの補強に動くべきなのか、ここまでのドジャース打線の現況を以下に纏めた。
ドジャース打線の現況
 打線の課題となるのは”厚み”だ。上位6人が平均以上の働きを見せている一方で、下位打線は平均を遥かに下回る成績となってしまっている。
 
 キケ・ヘルナンデスやギャビン・ラックスはシーズンを通して上昇傾向を見せてはいるが、アンディ・パヘスは三振が多くなり、クリス・テイラーは復活のきっかけをつかめていない。米スポーツ紙『The Athletic』のKen Rosenthal氏は記事の中でドジャースの下位打線を「ブラックホール」と表現している。
 
 また、今季以降を見据えた野手陣を考えるとショート問題が解決されていない。今季31歳で契約を8年半残すムーキー・ベッツを守備負担の大きいポジションに長くおいておくのは得策ではない。
 

 
 一方で前十字靭帯断裂から復帰し、今季からショートに就く予定であったラックスは送球難からセカンドへ移されてしまった。スピードを生かした守備範囲の広さはあるが、送球力・コントロールが解決されない限りはショートへ戻すことは考えにくいだろう。
 
 今後の動きとしては、①ラックスを放出→ショート獲得、②今季中は現状維持、の2つが考えられる。トレード市場に有力な選手が少なく、リスクを取るのが嫌いなドジャースの編成本部長、アンドリュー・フリードマン氏はおそらく現状維持をする可能性が高い。
 
 では、トレードに踏み切った場合にドジャース打線にフィットしそうな選手はいるのか、補強候補となる選手を予想した。
 

1 2 3 4


error: Content is protected !!