「大谷翔平VSジャッジ」…ライバル直接対決から見えた”課題”。2人のデータを徹底比較!【MLB】
2024/06/15
Getty Images
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現地時間6月7~9日、2016年以来8年ぶりにヤンキー・スタジアムでロサンゼルス・ドジャース対ニューヨーク・ヤンキース戦が開催された。この対決はワールドシリーズ前哨戦と呼ばれるなど、戦前から盛り上がりをみせた。今回はアーロン・ジャッジ選手との比較を交えながら、大谷翔平選手にとってのこの3連戦の意義を振り返っていきたい。
大谷翔平とヤンキースの“縁“
大谷翔平選手にとってキャリアで6度目のヤンキー・スタジアム遠征となったが、今回は過去とは異なり、常時優勝を争うチームの主力選手としてこの遠征に臨んだ。
メディアやファンからは、今季MLB最多の24本塁打(6月9日終了時点)を打つニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手と並ぶマッチアップの顔として目され、試合ではスター選手の証である敵地ファンからのブーイングを最も大きく受けていた。
大谷選手とヤンキース、ジャッジ選手にはいくつか縁となる出来事がある。大谷選手が北海道日本ハムファイターズからポスティングでのMLB入りを目指したのが、ジャッジ選手が新人王を獲得した2017年のオフである。
キャッシュマンGMが当時獲得を熱望したヤンキースは、事前面談の対象にも選ばれなかった。その大谷選手がロサンゼルス・エンゼルスで新人王を獲ったのは翌2018年である。2022年には、ジャッジ選手とアメリカンリーグのMVPを争った。
この対戦を前に様々な展望記事が出ていた。直前まで8連勝していたヤンキースに対し「スター揃いのドジャースとの対戦は大きなテストである」とするニューヨーク・ポスト紙の記事(※1)、「この週末絶対に見るべき試合」として両チームの1番~3番のOPSの比較や過去のデータを取り上げたMLB公式ホームページの記事(※2)などがある。
市場のチケット価格も高騰し、私が見た限り、現地チケットサイト上では、一番安い立見席ですら9,000円台になる試合もあった。
(※1)ニューヨーク・ポスト電子版 “Yankees to face huge test against star-studded Dodgers“(米東部時間2024.6.6)
(※2)MLB公式HP “Dodgers-Yankees battle of titans an absolute must-watch all weekend long“(日本時間2024.6.8)
この対決は、2チームの対戦の枠を超えて「大谷対ジャッジ」の雰囲気も醸し出していた。これを象徴するのが、大谷選手とジャッジ選手を一番の目玉としてデザインされた限定グッズである。「OHTANI 17」と「JUDGE 99」を同時に入れ込んだ帽子、2人をそろえたボブルヘッド人形、2人を入れ込んだピンバッジ…そのグッズは数多い。
(出典:MLB公式Xサイトhttps://x.com/MLB/status/1799206003075948893)
(出典:Dodgers Nation公式Xサイトhttps://x.com/DodgersNation/status/1799192101567209744)