【MLB】ダルビッシュ復帰で、レンジャーズのエース争いは「ハメルズにフィリーズ時代を思い出させる」
テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有が29日にメジャー復帰登板を果たした。
2016/05/29
Getty Images
アリーグトップクラスの先発陣
右肘靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を経て、実に658日ぶりにメジャーのマウンドに帰ってきたダルビッシュ。背番号11は試練を乗り越え、肉体的にも精神的にも一回りも二回りも逞しくなった。
『Sports Day』のエバン・グラント記者は、With Yu Darvish about to return, these are best starting rotations in the American League(ダルビッシュの復帰により、レンジャーズの先発陣はアメリカンリーグトップクラスになる)と題し、レンジャーズの先発陣の充実ぶりを報じている。
The Rangers rotation has been surprisingly good for the first six weeks, and the addition of Darvish makes it better.
開幕から6週間、予想に反してレンジャーズの先発ローテーションは良かった。そこにダルビッシュが加わり、さらに良くなるだろう。
5月27日現在で、レンジャーズ先発防御率3.43。これはアメリカンリーグNo.1の数字だ。左腕エースのハメルズを筆頭に、かつて広島東洋カープに所属したルイス、若手のペレス等が大健闘。チームのQS(クオリティースタート)数も32(リーグ2位)を記録し、抜群の安定感を誇っている。
さらに『Sports Day』のゲーリー・フラリー記者はReturn of Rangers’ dueling aces reminiscent of Cole Hamels’ time in Philadelphia(レンジャーズのエース争いは、ハメルズにフィリーズ時代を思い出させる)と報じ、かつて豪華な先発ローテーションを形成していた頃のフィリーズ(2010~2011年あたり)と比較している。
当時、ハメルズとともにローテーションを支えたのはロイ・ハラディ、クリフ・リー、ロイ・オズウォルト。さすがに当時ほどではないにせよ、ダルビッシュが復帰するレンジャーズの先発ローテーションも、当時を思い出すほど強力だ。