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山本由伸がIL入りの「緊急事態」…メジャー1年目の”変化”とドジャースの”動向”は…?【MLB】

2024/06/25

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ドジャース・山本由伸

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 日本球界で圧巻の成績を残し、2024年からメジャーリーグへ活躍の舞台を移したロサンゼルス・ドジャースの山本由伸。メジャー挑戦1年目から見事な適応力を見せ、先発ローテーションとして役割を果たしていた。しかし、現地6月15日の試合で緊急降板し、故障者リスト入りに。今回は、山本のここまでの活躍と、今後の展望について見ていきたい。

 

 

 

ここまでの山本由伸

 メジャー1年目の山本由伸の投球データは、日本時間6月18日時点で以下の通りとなる。
 
 14先発 74回 防御率2.92,FIP: 2.21,xERA: 3.12,K%: 27.9,BB%: 5.6
 
 防御率2.92は規定投球回を投げた投手の中ではメジャー13位、FIPは8位となっており、成績・投球内容共に前評判通りの活躍をしていると言って良い。また、韓国シリーズで大炎上した登板を除外すると防御率は2.34まで下がる。
 
 セイバーメトリクス研究家のトム・タンゴが考案したサイヤング賞予想指標によれば、山本はナショナルリーグ9位に位置していた。

 
 

山本由伸の最大の魅力

 今シーズンの山本を見ていてもっとも輝く能力は「適応力」だ。今永昇太のフォーシームや、千賀晃大のフォークボールのようにユニーク・圧倒的な変化球を持つわけでもない。
 
 事実、メジャーデビューとなった韓国でのサンディエゴ・パドレス戦ではコントロールが定まらないのもあったが、初球からヒットを打たれ、一時は防御率が2桁に乗ってしまった。一部では12年3億2500万ドルの契約は大失敗との声も出るレベルであった。
 
 しかし、そこからしっかりと立て直し今ではリーグトップクラスの先発投手となった。山本、そしてドジャースのコーチ陣がどのように課題をとらえ、修正していったのか見ていきたい。

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